新田クリニック 院長 新田長生コラム

医療法人社団 健成会
新田クリニックの院長 新田長生(整形外科医)
大平山不動寺住職 新田光照 のコラム。
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仏教的介護のお諭し
しばらく前から介護審査員なるものを医師会から依頼され、審査を行っております。
要支援・要介護の申請に対する必要性と介護度の認定を行うための審査会です。
審査を続けておりますと、年々、超高齢者社会の加速度的進行と現社会のもつジレンマを医療・介護を通して否応なしに垣間見ることになります。二人暮らしの高齢者夫婦が一方の介護に疲れ、精神的苦痛によって伴侶を殺して自分も命を捨てたり、親子でも親の介護に疲れ果てた末、同様に親を殺して子供も自ら命を絶つなどのニュースも珍しくなくなってきております。
 いかなる理由があるにせよ、天から授かった命を自らの手によってつめることはもちろん好ましくありません。しかし、現実問題として介護の実態を知れば知るほど、当事者の皆さんのご苦労とご悲嘆のほどを想えば、簡単にこれらの痛ましい出来事を非とすることはできません。
 仏教の教えでも お釈迦様の「介護」についてのおさとしがありますのでご紹介します。

看とる心 (お釈迦様の教えより)
一、食物を選ぶべし(介護を要する人の食事に心を尽くしているか)
二、良薬を与うべし(医師と相談し、治療をしっかり行っているか)
三、便、唾、吐をいやしむなかれ(介護にあたり汚いなどと思ってはいないか)
四、先に起き後に臥すべし(自分の睡眠時間をつめて介護にあたったか)
五、己の飲食をむさぼらず(自分の食事のほうを満たしていないか)
六、悪口・罵哩に応うることなかれ(何を言われても腹を立てなかったか)
七、病者の学べるところを讃むべし(できるようになったことを褒めて讃えたか)
八、尽くして捨てず(介護も病人も捨てなかったか)
九、快癒を共に喜ぶべし(病状がよくなると共に喜んだか)
十、死病を語るべからず(助からない病であることを口にしなかったか)


大平山不動寺住職  新田光照
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